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楽しみ方のヒント

 

教えて?安西さん

第48回(2009年6月号) 「野鳥の親子は、いつまで一緒にいるのですか?」

ホトトギスやメボソムシクイなども日本に到着して、夏鳥たちが出そろう頃。子育ての進行が早いスズメなどでは、すでに巣立ちや自立にいたっているケースも見られます。
question 野鳥の親子は、いつまで一緒にいるのですか?
answer 親子の関係は長くは続きません。スズメのヒナで巣立ち後10日前後、他の小鳥でもだいたい1か月前後で自立すると思われます。
※当会ではフィールドマナーとして「近づかないで、野鳥の巣」を呼びかけています。野鳥たちの子育てに影響がないようご配慮をお願いします。

おまけ情報

 子育ては、春から夏までの短期間で終えるのが普通です。
 育雛日数(※1)が比較的長い例は小鳥以外に多く、当会発行の書籍(※2)で紹介されているデータでは、カイツブリ70〜90日、トビ82〜92日、キジ70〜80日、バン50〜100日、フクロウ100〜130日などがあります。 ガン・ハクチョウ類、ツル類などでは翌年春、つぎの繁殖が近づくまで親子関係が続きます。
このような鳥たちの生活史は、一般的な小鳥とはちがって、ペアの関係は長く続くし、生まれて1年後では繁殖できません(2年以上を要す)。
ほかに例外としては、連載38回(※3)で紹介したハト類のように、秋以降も子育てする鳥もいます。

※1)ヒナが巣を離れてから親子がともにいる期間(孵化から巣立ちまでは在巣日数)
※2)野鳥と自然の解説実践ハンドブック.日本野鳥の会レンジャー著
※3)http://www.birdfan.net/bw/hint/anzai/038.html

リーダー役の方へ

 人間がするような「親が子に教える」という行動は、野鳥では確認されていません。子は親といる短期間に、食物や危険などを学習しながら自立していきます。
 巣立ち直後のヒナを迷子とかんちがいして手を出す方が多いので、当会では「ヒナを拾わないで!!」キャンペーンを続けていますが、巣立ちビナを持ち帰ることは、大事な学習期間を奪うことにもなります。なお、タンチョウのように親が子を追い払う、いわゆる「子別れ」について調べられた(※4)種もいます。私が観察したカイツブリの子別れでは、親鳥がヒナに対して攻撃いっぺんとうになる前に、攻撃しながらもヒナにせがまれると給餌もするという段階がありました。

※4)釜田・富岡.1991.Strix 10:21-30.

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